循環器臨床研究推進部
概 要 | 循環器分野での医師主導型臨床研究が、円滑かつ適切に進むよう支援を行います。 ・研究事務局業務 |
関与しているテーマ | |
◆CREDO-Kyoto
<日本における経皮的冠動脈インターベンション(PCI)および冠動脈バイパス手術(CABG)の レジストリー>
我が国においては経皮的冠動脈インターベンション(PCI)と冠動脈バイパス手術(CABG)の治療法を 比較した大規模の臨床研究はなく、また、実際に施設や治療法が、どのような基準で選択されているの かも明らかではありませんでした。海外での研究結果ではなく、日本での研究結果に基づく適切な治療 法の選択を目的に、治療内容や治療後の経過を調査するための研究です。 行いました。 を対象とし、調査・追跡を行っています。 | |
◆PREVENT-SCD(終了)
<低左室機能症例の突然死予防のためのリスク層別化を目指した多施設共同研究> 心臓のポンプ機能が低下している患者さんにおいて、不整脈の検査結果に基づき 治療方針を決定したう えで、治療内容や治療後の経過の調査を行います。心臓 突然死の予防のための治療方法を検討します。
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◆j-CYPHER Registry(進行中)
<冠動脈インターベンションにおけるシロリムス放出性ステント(CYPHERTM)の保険償還後の実地臨床における多施設前向きレジストリ―> 薬剤放出性ステント(Cypher)の成績を調査するための研究です。保険償還が開始 された2004年8月以降 の Cypherの使用状況や治療成績、長期にわたる治療後の患 者さんの健康状態などを調査します。複雑
な病変に対する治療成績のデータを世 界に向けて発信することを目的とし、現在、追跡調査を続けてい
ます。
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◆J-CTO Registry(進行中)
<慢性完全閉塞病変に対する経皮的冠動脈インターベンション治療の前向きレジストリー> 慢性完全閉塞病変に対するPCIの長期成績を検討し、その臨床的意義を立証することを目的としています。 現在、追跡調査を続けています。
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◆JAPAN-ACS(終了)
<ピタバスタチンおよびアトルバスタチンの急性冠症候群患者に対する冠動脈プラーク退縮効果に関する多施設共同試験> 高コレステロール血症と診断された急性冠症候群(ACS)の患者さんに対し、冠動脈プラーク容積に及ぼす ピタバスタチンの効果を、アトルバスタチンを対照に比較検討します。また、LDL-C、HDL-C等の血清脂
質検査値および炎症マーカーと冠動脈プラーク容積の関係を明らかにし、急性冠症候群患者に対する積極
的脂質低下療法の意義について検証することを目的としています。
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◆RESTART(進行中)
<シロリムス溶出性ステント(SES)留置後のステント血栓症発生例の全国レジストリー> 2004年5月~2008年末までに発生したSES留置後のステント血栓症例について、患者背景、病変背景、 手技的因子、薬剤情報および画像情報を解析することでステント血栓症の発生原因を推定し、将来の
PCIにおいて、ステント血栓症の予防に役立てることを目的としています。
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◆RI Registry(進行中)
<核医学的手法によるPCI後の再狭窄、新規狭窄の検出と予後推定能の解析のためのレジストリー> 現在、我が国ではPCI後の多くの患者さんに対し、冠動脈の開存を確認するため、一定期間をおいて冠動 脈造影が行われています。一方、米国では術後3~12か月後に高リスクの患者さんに対し、負荷心筋血
流イメージングの実施が推奨されています。日本において米国での方法を適応すべきなのかを明確にする
ため、CREDO-Kyoto(コホート2)に登録された患者さんのうち3~12か月後に負荷心筋血流イメージン
グを実施した方を対象とし、冠動脈造影と負荷心筋血流イメージングとの関連性を調査することを目的と
しています。
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◆CUBIC(進行中)
< CRT Utilization By Interventional Cardiologists > 心不全の原因(虚血性心疾患/非虚血性心疾患)の違いによるCRTおよびCRT-Dの有効性を調査していま
す。欧米では、大規模試験の報告がされていますが、我が国ではまだ報告されていないので、日本におけ
る診療の根拠を提供することを目的としています。
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◆RESET(進行中)
<実地臨床におけるエベロリムス溶出性ステント(XIENCE VTM)とシロリムス溶出性ステント(CYPHER SELECTTM+ステント)の有効性および安全性についての他施設前向き無作為化オープンラベル比較試験> 2010年2月から新規に承認される薬剤溶出性ステントのXIENCE VTMとCYPHER SELECTTM+ステント
の有効性および安全性を調査することを目的としています。
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